「昨年はこうだったはずなんですが、改定でどう変わったんでしたっけ」
組織で何度も聞く会話です。
スタッフが異動すると、その人の頭の中にあった知識が消える。「あの人が担当していたルール、どこに書いてある?」と聞いても、多くの場合「書いていない」という答えが返ってくる。
属人化した知識は、組織の弱点。改定のたびに「また1から覚え直し」が起きる——。
この問題を、AIを使って解決できます。
解法:Obsidian + Claude Codeで「知識を自動で育てる」
設計のコアは2つの領域です。
raw-sources(生の情報)
改定告示、事務連絡、業界ニュースなど、外部情報を保存。読み取り専用。
wiki(整理済みの知識)
要約、概念説明、関係図——すべてを自動生成・更新。AIが管理する「組織の脳」。
流れはこうです:
結果として、情報を追加するたびにwikiが自動的に成長。誰でも検索できる「組織の第二の脳」が完成します。
さらに強力に:「作業AI」と「記憶AI」の分業
Obsidian + Claude Code の「作業」と、Hermes Agent の「記憶」を組み合わせると、さらに効果的になります。
| Claude Code | Hermes Agent | |
|---|---|---|
| 役割 | ファイル編集・処理実行・自動化 | 記憶・蓄積・文脈保持 |
| 強み | 速度・正確性 | セッション継続・過去情報の引き出し |
| 適用例 | 改定告示を処理→wiki反映 | 「先月のエラーパターン、覚えてる?」に回答 |
この2つの組み合わせで「速度×記憶」を両立できます。
実装の工夫:「検索できる知識」を作る
ナレッジベースの価値は検索できるかどうかで決まります。
タグによる分類
「2026改定・算定ルール・施設基準」というタグを組み合わせることで、「2026年改定で変わった項目一覧」が一瞬で検索できるようになります。
エンティティと関係性の明示
「AはBの条件のとき算定可」という形で、条件と対象の関係性を明示。「AとBは同月に算定可?」という質問に正確に答えられます。
バックリンク+GraphRAG
Obsidianのバックリンク機能で「関連知識」が自動表示。キーワード一致に頼らず、意味的なつながりで正しい情報にたどり着けます。
組織に生じる変化
実際に運用してみると——
- スタッフ異動が怖くなくなる:知識がシステムに蓄積され、引き継ぎ時間が大幅削減
- 改定対応が1ステップで完結:前年との変更点が一目瞭然
- 新人教育が加速:wiki検索で文脈込みの情報をすぐ取得
- 組織全体が「賢くなっていく」:個人の学習ではなく、組織的な蓄積へ
さらに一歩:完全オフラインで社内データ活用
このナレッジベースを完全オフラインで動くAI(Dify + Ollama)に接続すると——
「うちのルールに基づいて、この申請を確認して」という質問に、データをクラウドに送らずに回答できるAIが完成します。
医療機関や機密性の高い組織でも安心して使えるAI環境になります。クラウド型AIに情報を送ることへの不安を根本から解消できます。
giverth では、この設計をサポートしています
「知識管理の仕組みは分かったが、実装は難しい」
「既存のマニュアルをどう Obsidian に移行するか」
「Claude Code と Hermes の組み合わせを実装したい」
こうしたお困りごとに、giverth では以下をサポートしています:
- Obsidian + agentmemory セットアップ:初期構築から運用まで
- 完全オフライン AI 導入:Dify + Ollama による院内完結型システム
- 知識体系化支援:タグ設計・エンティティ抽出・ナレッジ構造化
組織の知識を「消えない資産」に変えてみませんか。